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あたたかい年賀状
2008年2月 うえむらクリニック 植村 富美子
年賀状は勝手に忙しいのでこの際失礼いたします、などと決め込んでいます。頂戴いたしましたお年賀にお返事させていただくのみのここ数年です。
 皆様には本当に失礼で近況のご報告もいたしませず申し訳なく思って来年の年賀状こそはと、毎年の今頃は考えています。秋ごろまではこの勢いも持続していますが、クリス マスのころすっかりくじけてしまいます。重ね重ね申し訳なく自分のいいわけに恥ずかしいのです。今年は涙がこぼれるお葉書をいただいて、また来年こそは絶対に元旦に届く年賀状をと決心させられました。

形成外科は先天性の体質や個性として受け入れられない症状の方も診療いたします。つまり生まれつき悲しい見かけで成長 しても治らないという病気です。それが衣服に隠れるのであればまだしも、隠れない時の母親の心情ははかり知れません。おくるみに包まれて大切に大切に連れてお見えになる両親の不安な顔つきがそれを示します。

今から20年ほど前の大学病院でのことです。恩師の教授の外来診察にシュライバーとしてついていた頃に診察にいらしたお母さんは、「東大も慶應も有名な大学病院は全部訪ね歩き何軒目かで実は自宅の近くの大学病院でも治療が可能であったと知りました。」とおっしゃいました。
 あの頃は新設の診療科や新しい治療は殆どが東京 でしか受けられずに地方から一家総出で診察を受けに来られたものでした。最近では我々は厚労省の認可よりも早く海外の情報は得られ、その臨床結果もオンタイムで入手できるようになり、治療機器などは並行輸入されるのが普通になっているようです。つまり、治療機器さえあれば、そしてそれを使いこなすことができれば別に東京の有名な大学病院まで行かなくても十分治療が受けられる時代です。

あの時の小さな赤ちゃんが振袖を着てにっこりしてほほ笑む写真入り年賀状でした。その振袖は抱っこしておられたお母さんのものだそうです。添えられた言葉は「こんな日 が来るとは思わなかったのです。」というものでした。
 偶然でしょう。まったく違う症状の女性の写真入り年賀状が3通でした。一人は先ほどの方、もう一人はご自分の赤ちゃんを抱っこしてにこやかに笑う女性、もう一人は成人式です、というかつてのおくるみの中に包まれた女性たちです。

私は、自分のたどって来た道を時々悔んだり、情けなかったりします。それに自分の力のなさも十分に感じていますが、これらの年賀状の 写真を送ってくださり心から感謝したいと思います。本当によかったです。ありがとうございました。
 
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